[本]のメルマガ」誌より部分転載

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■「現代思想の最前線」/ 五月(ごがつ)
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第32回:ネグリの自伝と『構成的権力』新版、ジェノスコの秀逸なガタリ論

このところ一般紙ですら取り上げるようになってきたネグリとハートの『帝国』だが、米国では賛否両論というか否定論が高まっているわりには、相変わらずアマゾンなどでは売れているし、事実積極的に売られているようだ。反ネオリベラリズムの思潮がまだまだ弱いであろう米国では、『帝国』は左寄りの陣営にとっていわば欠かせない武器となっているわけだ。この『帝国』、まもなく日本でも刊行される予定で、版元である以文社の情報によれば、この秋には店頭に並ぶはずである。そろそろ「911」一周年だが、それには間に合いそうもないだろう。

そのネグリの最新著についての情報を2点。イタリア本国でも『帝国』が売れていることを以前レポートしたが、『帝国』のイタリア語訳とほとんど同時期に、なんとついに『構成的権力』のイタリア語版がマニフェストリブリから刊行された。

"Il potere costituente: Saggio sulle alternative del moderno" Antonio NEGRI, 2002, Roma, Manifestolibri, ISBN:88-7285-263-3, 26Euro  http://www.manifestolibri.it

もともと本書は、1992年にイタリアのSugarcoから刊行されたものだったが、重版しないまま売り切ってしまったようで、1999年に松籟社から邦訳刊行されたものの底本になっているのは、1996年にフランスで刊行されたアップデート版だった。このアップデート版は、エティエンヌ・バリバールとフランソワ・マトゥロンによって丁寧に仏訳されたものだが、今回マニフェストリブリから刊行されたのは、新たな序文を加えた最新版であり、翻訳ものではない。なにぶん大部な本なので、詳細に調べたわけではないが、章立ては仏訳版と変わりない。しかし言語の違いによって、当然仏訳版とは別の本と見られるべきで、松籟社がそのうち改訂版を刊行されることを期待したい。

なお、本書は、例によって三省堂書店神田本店4F哲学思想書売場で販売しているので、ぜひご覧いただきたい。ネグリの親友でもあるパオロ・ヴィルノ(1952-)の最新著『ミュルティテュードの文法:現代的生の形式の分析のために』(2002年3月、デリーヴェ・アップローディ刊、ISBN88-87423-80-6)と併せ、少数しか仕入れていないので、お早めにどうぞ。(ヴィルノのこの本を訳してみたい、という方がいましたら、私までご連絡ください。)

ところで、フランスのカルマン=レヴィ社が、来月(2002年9月)にネグリの自伝を刊行することは皆さんご存知だろうか。『生政治的ABC』というタイトルで、その名の通りアルファベット順に配置されたキーワードをもとに、彼の半生を語る、というものだ。カルマン=レヴィ社に直接問い合わせたところ、翻訳ものではなく、ネグリ自身がフランス語で書いたものであるという。デリダやクリステヴァの小著が収録されている"Petite bibliotheque des idees"シリーズの一冊として刊行される予定で、アンヌ・デュフールマンテル編集のこのシリーズからはネグリの最近著のひとつ"Kairos, alma venus, multitudo"(2000, Manifestolibri)の仏訳がすでに刊行されている。近刊の自伝も、早々と邦訳が決定したようで、ありていに言えば、私はもっとも早い時期に出版権をもぎ取るべくカルマン=レヴィ社とダイレクトにやりとりを続けて、契約がかなり具体化していたのだが、ネグリ本人の意向で、ついさいきんあっさり他社に持っていかれた。どこから邦訳出版されるのか、だいたい想像はつく。ともあれ、ネグリと縁が深い方々が関わるのだろうから、歓迎すべきことである。

"Abecedaire biopolitique" Antonio Negri, 2002, Paris, Calmann-Levy, ISBN:2702132316, 210x110 mm, 160 pages, 89,21 FF, 13,60 Euro
http://www.editions-calmann-levy.com/Calmann_Levy/_FindArticleServlet?IdArticle=159678

フランスではこの自伝に続けて、10月にはBayardから次の書目が刊行される。

"Job: La force de l'esclave" Antonio Negri, 2002, Bayard, ISBN:2227470496, 150 pages, EUR 15,90 / 104,30 FF

アマゾン・フランスで予約受付開始されたこの本は、おそらく1990年に例のSugarcoから刊行されたタイトルの、フランス語訳ではないかと思う。残念ながらこの書目のイタリア語オリジナル版(下記)は絶版である。

"Il lavoro di Giobbe: il famoso testo biblico come parabola del lavoro umano" Antonio Negri, 1990, Milano, Sugarco, 167 pages, 21 cm, ISBN:8871980131

さて、話は変わるが、前回ご紹介したデ・ランダのドゥルーズ論が組み込まれているコンティヌウム社の新しい叢書"Transversals: New Directions in Philosophy Series"について書きたい。イギリス・ワーウィック大学のキース・アンセル=ピアソンをシリーズ・エディターに置き、コンサルタント・エディターとして、エリック・アリエズ、エリザベス・グロス、マイケル・ハート、イザベル・スタンジェールら13名を迎えているこのシリーズの主旨は、本には以下のように記されている。

「横断線(トランスヴァーサル)シリーズは、現代思想におけるもっともエキサイティングな衝突の数々について探究する――自然、物質性、時間、テクノロジー、科学、文化、政治、芸術、日常生活といったものと、哲学との出会いについて。理論において革新的で挑戦的な書物の紹介を目的としており、厳密さや明晰さと同時に、思想の正確さや力強さも追求していく」。

シリーズの第一弾として刊行されたものの中には、デ・ランダのドゥルーズ論のほかに以下の書目がある。

"Felix Guattari: An Aberrant Introduction" Gary Genosko, 2002, Continuum, ISBN:0-8264-6034-8, 268 pages, US$ 29.95-
http://www.continuumbooks.com

このほかにジョン・プロテヴィの『政治物理学:ドゥルーズ、デリダ、身体の政治学』や、続刊にグレゴリー・デイル・アダムスンの『科学と資本の時代における哲学』や、イアン・ハミルトン・グラントの『人工地球論:シェリング以後の自然哲学』などがエントリーされている。かなり注目度は高い。

プロテヴィのウェブサイト: http://www.artsci.lsu.edu/fai/Faculty/Professors/Protevi/index.html
アダムスンのエッセイ「ノー・ポッピー・シンドローム」: http://www.physicsroom.org.nz/log/archive/11/no_poppy_syndrome.htm
グラントの論文「シェリング主義とポストモダニティ」: http://www.bu.edu/wcp/Papers/Cult/CultGran.htm

先に挙げたのは、以前この連載でも、浩瀚なドゥルーズ/ガタリ論集の編纂者として紹介したことのある、ゲイリー・ジェノスコによる、題名の通り特異なガタリ論である。ブライアン・マスミは本書を絶賛して「ガタリ研究においてもっとも優れたエキスパートによる、世界初の包括的な入門書。ジェノスコは巧みに、ガタリの思想と行動における、記号論的、精神医学的、政治的基礎について解説する。ガタリを初めて読む読者にとってはもっとも役に立つ入門篇であり、すでにガタリに親しんでいる読者にとっても欠くべからざる手引きである」と述べている。本書の目次は以下の通り。

List of Figures vii
Acknowledgements viii
Abbreviations ix
Introduction p.1
Chapter 1. Representing Guattari p.29
Chapter 2. Transaversality p.66
Chapter 3. Japanese Singularity p.122
Chapter 4. The Four Functors p.194
Closing Statement p.217
References p.229
Index p.250

おそらく誰もが気になるのは第3章「日本的特異性」だろう。もともとジェノスコはドゥルーズ/ガタリ論集を編んだ時から、日本におけるガタリの受容について大いに注目していたから、本書が日本の事例を扱っていても不思議ではない。しかし、私個人にとってはかなりびっくりしたことがあった。以前、ジェノスコ氏と連絡を取った折に、何かの役に立てばと、氏にガタリの著書の日本語訳リストを送ったのだった。それを氏は本書で活用し、「これらの書誌情報は[本]のメルマガの××氏(私の本名)から提供してもらった」と特記したのである。紀伊國屋書店新宿南店の洋書フロアでぽつんと1冊だけで平積みされた本書を見つけて、ジェノスコ氏の名前を懐かしく眺めつつ購入すべきかどうか迷っていたら、小誌や私の名が記載されているではないか(メルマガのURLまでも)。氏の律儀さに嬉しくなるやら、まさかの活字化に驚くやらで、当然、購入したわけである。

[本]のメルマガ、世界デビューである。いや、言い過ぎか。もちろん、提供した書誌データは詳細なものに仕上げたので、遺漏や誤記はないと思うが、それでもこうして活字化されると取り返しがつかない恐さを感じる。ジェノスコ氏には近く礼状を送ろうと思う。

当のジェノスコ氏について少し紹介しておきたい。本書には、カナダのオンタリオに所在するレイクヘッド大学社会学部研究主任と記載されているが、実際現在は助教授である。初めて公開された彼の写真を見ると、何と言うか親しみの沸く柔和な風貌だった。
http://www.lakeheadu.ca/~socwww/genosko.html

これまで文化社会学の領域で仕事を続けており、ボードリヤールやマクルーハンについての著書があるが、もっとも力を注いでいるのが、ガタリ研究だ。96年にはブラックウェルから『ガタリ読本』を刊行し、01年にはラウトレッジから出版された先述のドゥルーズ/ガタリ論集(全3巻)を編纂している。上記のガタリ入門の続編として『フェリックス・ガタリ:機械の哲学者』を準備中。

彼自身が以前私に教えてくれた略歴に添って、年代順にもう少し丁寧に紹介してみる。彼は、1959年にカナダのトロントに生まれ、トロント大学で哲学を修めたのち、ヨーク大学で社会政治思想を専攻し博士号を取得した。専門は、現代文化理論およびカルチュラル・スタディーズであり、大学では「監視と個人情報」についても講義している。現在彼は"The Semiotic Review of Books"の編集者もつとめている。 http://www.chass.utoronto.ca/epc/srb/

1994年にラウトレッジRoutledgeから刊行された『ボードリヤールと記号』("Baudrillard and Signs")が彼の最初の著書であり、本書はもともと、トロントのヨーク大学社会政治思想専攻過程における1992年の博士号取得論文だった。同じく1994年には、精神分析と文化をめぐる論考をいくつかものしており、Transaction Publishersから同年に再刊された"Marie Bonaparte's Topsy: The Story of a Golden-Haired Chow"に新たな序文を寄せている。

"The Guattari Reader" (1996, Blackwell)を編纂後、1998年にはSage社から第2作目となる論文集"Undisciplined Theory"を公刊。翌1999年には、"McLuhan and Baudrillard: The Masters of Implosion"をRoutledgeから、さらに同年には論文集"Contest: Sports, Culture and Politics"をウィニペグに所在するArbeiter Ringから刊行した。彼はその数年前から博士論文以後の研究課題として、トロント大学マクルーハン・プログラムのシニア・リサーチ・フェローをつとめる間、先述のマクルーハンとボードリヤールについての著書を執筆していた。

言うまでもなくマクルーハンはカナダにおけるメディア理論の最重要人物であるが、1960年代後半に日本でもたいへんポピュラーな存在であったことをジェノスコ氏は知っており、社会学者の南博が東京新聞に寄稿したマクルーハン紹介記事のことや、ジャーナリストの竹村健一によるマクルーハン関連書に触れていた。マクルーハンと竹村の往復書簡は、オタワにあるカナダ国立文書館のマクルーハン文庫で閲覧可能であり、たいへん興味深く読んだとのこと。竹村は70年代初頭に何度もマクルーハンに訪日を促していたが、結局、生涯日本の地を踏むことはなかった、ということも知っていた(私はマクルーハンの来日についてまったく知らなかったのだが、実際なかったらしい)。

2000年、Athloneから英訳出版されたガタリの『三つのエコロジー』へ、長編論考"The Life and Work of Felix Guattari: From Transversality to Ecosophy"を寄稿。同年、論文"Transversal House"をイタリアのデザイン誌「2A+P」で発表、ここでは横断概念の日本における受容について、篠原一男の建築を題材に考察している。

2001年には全3巻1500頁におよぶ論文集"Deleuze and Guattari: Critical Assessments"をRoutledgeより公刊。日本におけるドゥルーズ/ガタリ研究は、海外ではまだあまり知られていないが、徐々に重要性を増している、と氏は指摘している。論文集の編纂に続いてSageから出版したのは、ボードリヤールの主に入手困難な論文や未訳論考を集めた"The Uncollected Baudrillard"であり、彼は解説を書いている。同年3月にニュージーランドのオークランドで開催された、ボードリヤールをめぐるカンファレンスでも、基調講演を行った。

彼とやりとりをした昨年2月には、ちょうどガタリ入門の執筆中で、なかんずく「ガタリと日本」について扱う章に取り組んでいるところだったようだ。彼はこう記している、

「ガタリは日本社会にたいへん興味をもっていて、日本の知的シーンを先導する識者である浅田彰や宇野邦一らと交友関係にあった。高松伸の建築に熱中したり、安部公房の小説を高く評価したりしていた。パリのIMEC(現代出版史資料館)のガタリ文庫で、文書研究をさいきんまでやっていたんだが、私の著書はそれがベースになっている。近く私は自分のウェブサイトで、ガタリの未発表論文である"Tokyo l'orgueilleuse [Tokyo Pride]"の翻訳を掲載するつもりだ」。

以上の情報は、私がジェノスコ氏に、小誌で氏を紹介したいので略歴を教えて欲しい、と要請したことについて、返信してくれたメールに基づいている。彼のガタリ入門が刊行され、ようやく氏のメールが活用できたわけだ。氏にかんする最新情報は、彼自身のサイトで確認できるので、ご覧いただきたい。 http://www.lakeheadu.ca/~ggenosko

ジェノスコ氏とのやりとりについては、新しい進展があり次第、また報告しようと思う。[2002年8月24日]

 

初出:「[本]のメルマガ」mailmagazine of books vol.115 [世界デビュー 号] 2002.8.25.発行より。

※参考までに第115号の目次とトピックス記事、奥付を以下に引用します。

■CONTENTS----------------------------------------------------------- 
★トピックス
→ユニークな写真集、高感度の無料イベント、出版社解散情報など。

★特別寄稿「完全報告:ペヨトル・イン・西部講堂2002」/ 黒木實
→幻のファイナル・イベント企画がいよいよ始動。舞台裏を手際よく活写!

★不定期連載「脱書店員電脳日記2」/aguni(あぐに)
→好評のあのダイアリーが帰ってきた! 今回はコミケの威力を再発見。

★「公開討論『絶版論争:なぜ再刊できないか/いかに再刊するか』」第4回
→良書というディスクールの居心地悪さ。読者からの痛烈投稿。

★「現代思想の最前線」/ 五月(ごがつ)
→ネグリの自伝が来月刊行。[本]のメルマガが学術系洋書で活字化された!
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■トピックス
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■著名人のユニークなポートレイト写真集「プロメテウスの肖像」が好評

不思議な写真集である。日本の著名人のポートレイト写真がずらり103名分並んでいる。モノクロの静かな画面で、一言ずつ、各人のコメントを記載している。皆、それぞれ大きさが異なる白い球を手にしたり、一緒に写真に写ったりしており、この白球が摩訶不思議な印象をもたらす。確かに実在する人物を写す世界が、一気に非現実化する。白球の出現に戸惑う顔、白球を考える顔、白球と一つになる顔……13年もの歳月をかけて写真を撮り続けてきたのは、主に広告写真の分野で活躍してきた松尾忠男(1948-)氏。かの細江英公氏に師事し、現在は鎌倉の早見芸術学園で教鞭を執っている。発行発売はリヒト舎 licht@shonanfujisawa.com で、税別6,800円。収録されているポートレイトの一部を紹介する:田村隆一、唐十郎、大島渚、遠藤周作、古井由吉、星新一、埴谷雄高、山口昌男、横尾忠則、大岡信、井上靖、梅原猛、黒川紀章、辻井喬、池田満寿夫、村松友視、吉増剛造、赤塚不二夫、加賀乙彦、木下順二、田中泯、中村真一郎、大庭みな子、山本直純、塚本邦雄、阿刀田高、北杜夫、星野哲朗、さかもと未明、荒川修作、ジャッキー吉川、赤瀬川原平、山田洋次、大野一雄、白石かずこ、和泉元弥、米長邦雄、中沢けい、松井孝典、観世栄夫、など。ISBN4-9900694-1-2 http://www.cityfujisawa.ne.jp/~t.matsuo/


■青山ブックセンター、全部無料で大注目の9月イベントの数々

○「新宿」刊行記念・森山大道氏サイン会

日時: 2002年9月7日(土)17:00〜
会場: 青山ブックセンタールミネ2店
お問い合わせ先: 03-3340-2420(8:00〜23:00)
参加方法・注意事項:青山ブックセンター本店・六本木店・ルミネ2店・新宿店・自由が丘店・広尾店にて、森山大道氏最新写真集「新宿」(月曜社・7/25発売予定・\7200)をご購入のお客様にサイン会参加整理券を差し上げます。サイン会対象本は「新宿」のみとなりますので、色紙・古書などサイン会対象本以外のお持込はご遠慮ください。

※当日はミニ・インタビューも企画しております。
※青山ブックセンターで「新宿」お買上げの方には、森山氏+月曜社+青山ブックセンターオリジナルのマッチを差し上げます。
※7月末〜9月中旬、青山ブックセンター本店・六本木店・ルミネ2店店内にて森山氏プリント・インクジェット展示を開催しております。
※『新宿』限定セット(月曜社HPのみで販売)についての情報は下記リンクをご覧ください。
http://biblia.hoops.jp/getsuyosha/shinjuku.htm 

○「表象の芸術工学」(工作舎近刊)刊行記念・高山宏氏講演会

日時: 2002年9月8日(日)14:30〜16:30
会場: 青山ブックセンター本店 カルチャーサロン青山
お問い合わせ先: 03-5485-5511(10:00〜22:00)
参加方法・注意事項:定員100名様、入場無料。要電話予約。

○蓮實重彦とことん語るシリーズ第3回『とことん現代思想を語る』

日時: 2002年9月20日(金)19:00〜21:00
会場: 青山ブックセンター本店 カルチャーサロン青山
お問い合わせ先: 03-5485-5511(10:00〜22:00)
参加方法・注意事項:定員160名様、入場無料。要電話予約。
※当シリーズはCD化が予定されております。会場にて講演内容を録音いたしますので、予めご了承いただきますようお願い申し上げます。


■ダムタイプ新作インスタレーションおよびアーティスト・トーク

日本を代表する国際的アーティスト・グループ「ダムタイプ」が今年4月にフランスのトゥールーズで初演した新作パフォーマンス「Voyage」の日本講演にあわせ制作された新作インスタレーション「Voyages」が、インターコミュニケーション・センターのギャラリーAで8月23日から公開されている(10月27日まで)。展覧会と連動して、ダムタイプと浅田彰によるアーティスト・トークが以下の要領で行われる。

日時:2002年9月15日(日)午後3時より
会場:ICC・5Fロビー(新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー内)
定員:150名先着順
聴講料:無料(展示をご覧になる際には入場料が必要です)
問い合わせ:フリーダイヤル0120−144199
http://www.ntticc.or.jp/


■株式会社批評空間が解散、書籍の購入は店頭在庫のみ可能

5月に編集長の内藤裕治氏が死去し、今後の活動が注目されていた批評空間が、残念ながら解散することになった。順調にヒット数を重ねてきた批評空間のHPに掲載された8月20日付けの告示で、浅田彰、柄谷行人両編集委員から終刊および出版社解散の挨拶があった。同時にウェブショップも閉店し、「批評空間」のバックナンバー(全4号)と『トランスクリティーク』『柄谷行人初期論文集』を購入するには、今後、書店店頭の在庫に頼るしかない。書店からの返品受付は残り2ヶ月ほどのようだ。知らせを受け、すでにすべての在庫を返品した書店や、買い取る方針の書店など、反応はまちまち。定期購読者への返金手続きも近く行われる。ペヨトル工房の前例のように、残在庫を断裁・絶版にせずに救済する方法はないものか、多くの読者から惜しむ声が広がっている。HPに公開された、柄谷氏による「弔辞」は抑制されたトーンながら、読む者の胸を詰まらせる。氏の最新著『日本精神分析』(文芸春秋)は、内藤氏に捧げられている。第IV期については、「私たちはいずれまた新たなcritical spaceを構築することになるでしょう」とだけ、20日付けの告示にあるが、具体的にはどのような展開になるのか、定かではない。
http://www.criticalspace.org/

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